2013年8月10日土曜日

7 または点札取り

ハンガリー,チェコ,ルーマニア,旧ユーゴなどで遊ばれているゲームです.チェコ語,ルーマニア語,セルビア語などでは,“7”の意味の名で呼ばれ,ハンガリー語では,得点札を意味する名前で呼ばれるので,表題のように名づけて見ました.

(2013.8.12) トランプ以外でも遊べることを追記しました.
(2013.8.13) 延長のルールに関する変種の表現を改め,負けてないと延長できないが,味方に負けても延長できるというルールがあることを分かりやすくしました.実例は,例えば www.sedmice.com です.

人数とカード


2 人 2 組の 4 人か,2~3 人.中欧のトランプでは,印ごとに 2,10,王,上の僕,下の僕,9,8,7 の 32 枚組.3 人 のときは 8 を 2 枚取り除いて 30 枚にし,8 も 7 のように扱います.英米のトランプでは,2 は A,上の僕は Q,下の僕は J にそれぞれ対応します.

目的


ゲーム点 5 点,あるいは 10 点を先に取る.個々の手では,2 (A) と 10 を多くとってゲーム点を取る.

遊び方


最初にカードを配る人は好きな方法で決めます.以後は,順番に交代します.4 人の場合,味方同士は向い合って座ります.

配り手は,自分の右隣から反時計回りに順番に手札を 4 枚ずつ配り,残りは山札として場の中央に伏せておきます.

最初は配り手の右隣,そのあとは直前のカード勝負に勝った人が先手になります.先手は,手札を 1 枚表向きにして場に出します.ついで,先手の右隣から反時計回りに順に 1 人 1 枚ずつ手札を場に出します.先手と同じ大きさのカードか 7 を最後に出した人がそのカード勝負に勝ち,出されたカードを得ます.7 は他のカードより強く,7 が出たときは,最後に 7 を出した人が勝つとする人もいます.

先手に,自分が出したのと同じ大きさのカードまたは 7 があるなら,それを場に出して,カード勝負を延長できます.手札が続く限り,2 周以上でも延長できます.7 を他のカードより強いとする場合,7 が出たら,7 でないと延長できません.カード勝負の延長を,先手がカード勝負に勝っているときは認めない人も,先手のチームがカード勝負に勝っているときは認めない人も,常に認めない人もいます.

1 回のカード勝負が終わったら,勝った人から反時計回りに順番に,手札が 4 枚になるまで山札から手札を補充します.山札が足りない場合は,山札を全員で均等に分けます.

4 人で遊ぶとき,味方同士で,勝て,勝つな,2 (A) か 10 を出せ,出すなと指示することを認める人もいます.このとき,指示に従わなくても構いません.

2 (A) と 10 を多く取った方がゲーム点を得ます.4 対 4 のときは,最後のカード勝負に勝った方がゲーム点を得ます.ゲーム点は,取った 2 (A) と 10 の枚数が 4~7 枚のとき 1 点,8 枚で相手がカードを取ったとき 2 点,8 枚で相手がカードを 1 枚も取れなかったとき 3 点です.取った枚数に関わらず,常に勝った方に 1 点を与える人もいます.また,2 (A) と 10 各 1 枚につき 10 点,最後のカード勝負に勝ったら 10 点として,あらかじめ決めた手数の合計を競うか,目標点数に先に到達した方を勝ちとする人もいます.

トランプでなくても


このゲームは,印を区別しないので,8 種類のカードを 4 枚ずつ揃えられる花札,株札,麻雀牌などでも遊べます.例えば花札なら,花が書いてある梅,桜,藤,菖蒲,牡丹,萩,菊,桐の 8 ヶ月を使い,梅と桜の 8 枚を集めるとよいでしょう.ススキ (坊主) も花ですが,華がないので外してみました.先手と同じ月を最後に出した人が出された札を取ります.何でも取れる月は,外れている感じのする桐を使うか,ワイルドカードといえば雨と思う人は,桐を外して雨を入れるとよいでしょう.

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