(2015.10.4)“正風”,“位風,圏風”の間違いを直しました.
(2016.1.1)百搭の決め方を寧波のルールと同じように修正しました(寧波のサイトで,奉化の百搭の決め方に,一切特別な記述がないので,同じ流儀と判断しました).
(2016.1.9)点数を現代のものに変更しました.
道具
春夏秋冬,梅蘭菊竹の8枚の花牌を加えた144枚の牌を使います.親
最初の親は,仮東がサイコロ2つを1度を振って決めます.親が上がるか流局したら,引き続き親を務めます.そうでなければ,親の下家(右隣)が次の親です.配牌と百搭
親がサイコロ2つを1度振って,牌を取り始める山,取り始める位置と百搭表示の位置を決めます.2つの目の合計の人の山を,大きい方の目だけ残して,牌を取り始めます.配牌を終えたら,牌の山の末尾を1として,反時計回りに小さい方の目だけ数えた位置の牌を表向きにします.これが百搭表示です.大きい目と小さい目の使い方を逆にする人もいます.百搭表示はゲームに使いません.百搭表示と同じ牌3枚が百搭(パイター,財神ともいう)です.百搭は,花牌以外の何の代わりにもなる万能牌です.百搭表示が花牌の場合,春夏秋冬のどれかなら他の3枚,梅蘭菊竹のどれかなら他の3枚が,それぞれ百搭になります.百搭になった花牌は,花牌の力を失うので,1枚でさらせません.
花牌
配牌に花牌があったら,親の最初の捨て牌の前に,親から順に反時計回りに,配牌の花牌をすべてさらし,さらしたのと同じ枚数の牌を,山の末尾から補充します.このとき百搭表示は引かないで飛ばします.山や補充牌で花牌を引いたときも,同じようにさらして補充牌を引きます.進行
チー・ポン・カンできます.百搭入りの面子はチー・ポン・カンできません.
4メンツと頭以外に,大大胡(十三不搭),乱老頭,七対頭(七対子),花牌8枚でも上がれます.
百搭の単騎待ちは,自摸でなければ上がれません.
2人同時には上がれません.振り込んだ人から順番が一番近い人の上がりになります(頭ハネ).
振込みで上がるには,上がり手の点が4台以上でなければなりません.かつては3台以上でした.自摸なら,4台なくても上がれます.
牌の山を百搭表示の直前まで使って誰も上がらなければ,流局です.使える最後の牌は海底牌といいます.海底牌は,引くか引かないか選べます.引かない場合,次の順番の人が同じように引くか引かないか選びます.4人とも引くのを拒否した場合,そのまま流局します.
点数計算
点数は台(たい)で数えます.上がった人の手にあるすべての台数を合計してから,1の位を10に切り上げます.1~2台でない点数は,時代,人や地域による違いが大きいので,以下は一例と捉えてください.1990年代(以下“旧”と略します)までは,30台の倍数を基本にした体系で,2000年代以降(以下“新”と略します)は50台の倍数が主流です.自摸上がりのときは,上がっていない3人が,それぞれ点数の2倍を払います.振込み上がりのときは,振り込んだ人は点数の2倍,それ以外の2人は,それぞれ点数そのままを払います.- 坐台,1台.上がれば必ず付く.百搭もあってもなくても1台は付くので,4台しばりは,実質2台しばりになる.
- 朋胡,1台.4メンツがすべて順子.待ちと頭は何でもよい.
- 中發白の刻子,1台.
- 正風,2台.自分の風と場の風が同じときの自分の風の刻子.
- 位風,圏風,1台.自分の風か場の風の刻子.
- 辺,嵌,単吊,対倒,1台.単吊は単騎,対倒はシャンポン待ち.
- 自摸,1台.
- 無搭,1台.百搭がない手.
- 一搭,1台.百搭が1枚だけの手.
- 二搭,2台.百搭が2枚の手.
- 還搭,1台.手のすべての百搭を額面通りに使う.
- 拉槓胡,上がり方としては認められるが,特にボーナス点はないことが多い.
- 海底撈月,上がり方としては認められるが,特にボーナス点はないことが多い.
- 十三不搭(大大胡),50台.いつ聴牌してもよい.上がりの14枚に,対子,メンツ,両面待ち,カンチャン,ペンチャンが1つもない.数牌はスジ以上離れている必要がある.
- 大大胡(暗七星),150台.字牌各1枚計7枚がある大大胡.字牌7枚が手の内に揃っている場合.
- 大大胡(明七星),100台.字牌各1枚計7枚がある大大胡.上がり牌で字牌7枚が揃う場合.
- 大大胡(欠色),150台.大大胡で,手牌に数牌1種を欠き,欠けている種類の牌で上がる.必ず暗七星になるので暗七星とは複合しない.
- 大対対(有搭),50台.対対和.百搭あり.
- 大対対(無搭),100台.対対和.百搭なし.
- 大吊車(有搭),50台.裸単騎.百搭あり.百搭の裸単騎なので,何でも上がれるが自摸限定になる.
- 大吊車(無搭),100台.裸単騎.百搭なし.
- 七対頭(有搭),50台.百搭あり七対子
- 七対頭(無搭),150台.百搭なし七対子.
- 七対頭(暗炸),100台.手の内に同じ牌が4枚揃っている七対子.有搭無搭の七対頭の台と複合する.4枚に百搭を使ってはならない.
- 七対頭(明炸),50台.上がり牌で同じ牌が4枚揃う七対子.有搭無搭の七対頭の台と複合する.4枚に百搭を使ってはならない.
- 混一色,70台.切り上げたとき,清一色150+10=160の半分になるように設定されています.
- 清一色,150台.
- 天胡,認めるなら乱老頭/清老頭のように祝うだけで点数にはしない.
- 地胡,認めるなら乱老頭/清老頭のように祝うだけで点数にはしない.
- 乱老頭,400台あるいはご祝儀.祝い方としては,”全員で起立して国歌斉唱(笑)”と書いている人がいる.字牌しかない手.字牌以外がなければ,4メンツも頭も不要.メチャクチャ役だが,ポン・カンしてもよい.
- 清老頭,800台あるいはご祝儀.混乱を招く役名だが,字一色のこと.字牌だけで4メンツと頭を作る.
- 八花(搓胡),800台あるいはご祝儀.花牌を8枚集めても上がらずに,プレーを続けて,普通に上がったとき.
- 八花(直胡),400台あるいはご祝儀.花牌を8枚集めたら,4メンツと頭ができてなくても上がれる.4台しばりの例外.
- 直槓(不開花),50台.手持ちの暗刻でした明槓.補充牌で上がれなかった場合.
- 直槓(開花),100台.手持ちの暗刻でした明槓の補充牌で上がったとき.
- 暗槓(不開花),100台.補充牌で上がれなかった場合.
- 暗槓(開花),150台.補充牌で上がったとき.
- 風険槓(不開花),100台.ポンした牌での明槓.補充牌で上がれなかった場合.
- 風険槓(開花),200台.ポンした牌での明槓の補充牌で上がったとき.
- 花槓槓開,50台.花牌の補充牌での上がり
- 普通三百搭,150台.百搭3枚
- 三花三百搭,300台.花牌が百搭のときの百搭3枚
- 正花,2台.自分の席の花牌
- 四花,150台.花牌4枚一式.
包
- 拉槓(搶槓,チャンカン)は,点数は自摸扱いで,チャンカンされた人の包となります.
- 同じ人に4メンツ食われたら,食われた人の包です.包関係は,上海のような両方向でなく単方向で,食った人が上がった場合だけ,食われた人が1人で責任払いします.
- 清一色,混一色または大対対(対対胡)を作っている人に3回食われた人は包です.この包関係も単方向です.
- 海底牌で振り込んだ人は包です(海底牌は拒否できる).