(2015.9.8)欠門を要求する人がいることを書き加えました.
(2015.10.6)他ルールからの類推で搶槓で点が倍になるとしていた過ちを修正しました.混を額面どおりに使えば,没混の倍がつくことを書き加えました.オンラインゲームのルール記述では,極端に高い飜数をつけていることがあることに言及しました.全体の文章を少し添削しました.
(2015.12.3)混悠(混の単騎待ち)と,龍と同色の混を1枚龍身に使った場合について書き加えました.チャンカンの点を再度修正し,ツモと同じとしました.上がりを見逃したら,見逃した牌以外でも上がれないと修正しました.頭ハネかしないか明言する人が少ないので,あえて書くのをやめました.
(2015.12.5)清一色は,倍数だけでなく,種類の違う混を認めるか認めないかも人により違うことを追記しました.焼荘を認める場合の風牌の連打について書き加えました.
(2016.2.12)混悠の記述を点数から上がりに移しました.点が倍になる手について,一般的と思われるものと,バリエーションを分けました.カンの採点例を書き加えました.
(2016.2.20)捨てられた混で上がれないことを追記しました.始めに使った情報源が採用していたので,メインの役に入れながら一般的でないと注記していた清一色を基本ルールから外しオプションルールに移動しました.一部の役の倍数を増やすのは人により違うので例示を止めました.カンごとに使わない牌を増やすオプションで増やし方を1枚ずつと明記しました.上がり放棄の記述が重複していたので,反則の章1か所にまとめました.親のカンの点を倍にしない人もいることを追記しました.上楼を1手でなく親が一巡する間続ける人がいることを追記しました.断門を要求する地区として昌平区を例示しました.
道具
136枚の麻雀牌,花牌は使いません.サイコロ2つ.配牌
流局か親が上がったら連荘,子が上がったら,親の下家が次の親です.牌を取り始めるときは,日本や香港と同じく,サイコロを1度振って,目の合計で山と位置の両方を決めます.
混兒(ホァル)
チョンチョンで残った下ヅモの牌を表向きにして,使わない7列の牌の上に乗せます.これが「混兒(ホァル)」の表示牌です.表示牌の次の牌が混です.表示が一萬なら混は二萬,二萬なら三萬,九萬なら一萬です.風牌は東南西北の順,三元牌は,中国式の順序で中發白です.なお,「ホァル」の表記は一定してなく,混兒,會兒,惠兒など,さまざまな字が当てられます.「兒」を書き続けるのが面倒なので,以下「混」とします.混は,何の代わりにもなるワイルドカードです.例外は,捉五の五萬,豪華の4枚には使えないことと,混入りのメンツを食えないことです.混を捨てたら,上がり放棄です.捨てられた混は食えません.捨てられた混では上がれません.混が手に3枚あったら,ツモでしか上がれません.
進行の特記事項
上家からチー,誰からでもポン・カンできます.捨て牌は,誰が何を捨てたか覚えておかないと分からないように,乱雑に捨てます.
最後の7列14枚の牌は使いません.ここまで来て誰も上がらなかったら流局です.使わない牌の枚数は,7列固定,1回カンしても変わらないが,2回以上カンがあったら8列にする,カンごとに1枚増えるなど,人により違いますが,1枚も残さず使い切ることはありません.
上がり
七対を除けば,上がるには4つのメンツと1つの頭が必要です.捨てられた混では上がれません.ツモった混でなら上がれます.
上がれる捨て牌を見逃したら,自分の番が来るまで振込みでは上がれません.1度つもるかポン・チーしないと振込みでは上がれないとする人もいます.
ポン・チー・明槓のどれかをしたら,ツモでしか上がれません.捨て牌で上がるには,メンゼンでなければなりません.
手に混が3枚あるときは,ツモでしか上がれません.
混の単騎待ちは,混悠(ホァルヨウ)といい,何でも上がれますが,メンゼンでもツモでしか上がれません.
なお,槓開(カンカイ,カンの補充牌での上がり)は,どんなカンでもツモ上がり扱い,搶槓(チャンカン)は,点数計算はツモ扱いですが,上がりのルールでは振り込み上がり扱いです.
上がり手の点数
何も倍が付かなければ1点です.次のうち当てはまるものすべての回数2倍します.例えば,親が混あり食いなしの一通をツモったら,荘家,門清,提溜,龍で16点になります.- 荘家(チュアンチャ):親の上がりへの支払いと子の上がりへの親の支払いの両方に付く
- 門清(メンチン):チー・ポン・明槓がない
- 没混(メイホァル),無混(ウーホァル):混がないか,手のすべての混を額面どおりに使う
- 提溜(ティーリウ):ツモ.山から引いた牌での上がり.「吃碰提」の「提」はこの略.これに関連して,振り込んだ人の支払いも点を2倍にする
- 龍(ロン)または一条龍(イーテャオロン):同じ種類の1〜9各1枚で3メンツ
- 七対子(チートイツ):同じ牌2枚の組み7組.必ず門清も付く.同じ牌が4枚あってよく,その場合「豪華」にもなる
- 豪華(ハオファ):七対に4枚同じ牌がある.暗槓を含めたカンはできない.4枚の一部を混で代用したら豪華にならない.「豪華七対」を略して「豪七」ともいう.4枚組が複数ある場合,組の数だけ豪華の倍が付く
- 捉五魁(チュアウークイ)または捉五(チュアウー):五萬の嵌張,または七対で五萬の単騎.この五萬を混で代用したら捉五魁にならない
- 槓開(カンカイ)または槓疵(カンツー,ツーの字は一定しない):槓(カン)の補充牌での上がり.ツモ扱いなので,必ず提溜も付く
役のバリエーション
- 龍で,混が1枚あり,龍の9枚の1枚に化け,混の額面が他の8枚と同じ種類の数牌のときを本混龍(ペンホァルロン)といい,没混として扱い,2倍を与える人がいます.
- 混悠(混の単騎)を没混として扱い,2倍を与える人がいます.
つぎの3つの手はまれなので,決まった点数はなく,事前に決めます.純粋に偶然による手なので,高い点を与えるのは避けるのが普通です.親子に関係なく,同じ点(例えば20点)を他の3人が払います.
- 天和:親が配牌であがっていたとき
- 地和:子が親の最初の捨て牌で上がったとき
- 混槓:混が4枚手にあるとき.手は上がりの形でなくてよい
上がり手の点の支払い
放銃もツモも3人払いです.上がった人に対し,他の3人は,各自,ベースのレートに上がり手にある倍をすべて掛け合わせ,自分が親の場合さらに2倍,上がり牌を捨てた場合もさらに2倍して(荘家と提溜だけは上がり手だけでなく支払い側の条件による倍もある),上がった人に払います.カンの点数
上がった人は,自分がしたカン1つごとに,あらかじめ決めた点を他の3人からもらえます.例えば,明槓は1つ1点,暗槓は1つ2点です.親が支払いか受け取りに絡んだら2倍にします.槓開の倍はカンの点にも効きます.他の上がりの倍はつきません.例えば,親が明カンで槓開したら(混悠の待ちなら確実に槓開できるので珍しくない),荘家・提溜・槓開の8点と親の明槓に槓開で4点の合計12点,親が門前・暗カンで槓開したら,荘家・門清・提溜・槓開の16点と親の暗槓に槓開で8点の合計24点です.
なお,親のカンの点を2倍にしない人もいます.
反則
チョンボは,上がろうとした手でもらえる点を逆方向に払うか,天・地胡,混槓と同じ点(20点にすることがが多い)など,あらかじめ決めた点を払います.混を捨てたとき,大相公(多牌),小相公(少牌)は上がり放棄です.
荒荘(ホァンチュアン),焼荘(シャオチュアン)
最初の一巡に喰いなしに全員が同じ牌を捨てたら,親に罰金を払わせる荒荘または焼荘と呼ばれるルールを採用する人がいます.このルールを使う場合,荒荘で流局しなかったら,親があらかじめ決められた罰金を残りの3人に払います.天・地胡,混槓の半分の10点と非常に高く設定することが多いです.流局のときは,この罰金はありません.また,親の最初の捨て牌が風牌のときは,その牌が手にある人は,続けて捨てなければなりません.上楼(シャンロウ)
流局の直後の手は点数を2倍にする人がいます.三連荘以上でも点数を2倍にする人がいます.流局の直後の手だけでなく,親が一巡する間ずっと上楼を続ける人もいます.役と倍数の追加
特にお金が絡まないオンラインゲームで,他の地域のルールを参考にして役を足したり,倍数を大幅に増やすことがあります.追加する役は,清一色,対対和,大釣(裸単騎のこと),海底撈月からいくつかを選ぶことが多いです.また,これに関連して,なんでも2倍という体系をくずして,一部の役を4倍や8倍あるいはそれ以上にする人もいます断門(トゥアンメン)
断門(トゥァンメン)でないと上がれないとする人や地区(昌平区一帯)があります.断門は,萬子,索子,筒子のうち少なくとも1種類を欠いた手です.
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