(2015.8.24)加槓の点は,ツモった牌によるカンでないともらえないことを追記しました.
(2015.8.30)多牌,少牌とカンに関して書き加えました.海底の自摸上がりでの馬について書き加えました.
道具
麻雀牌136枚.萬子,索子,筒子,東南西北白發中.花牌は使いません.
サイコロは香港では3つ使います.2つでもよいでしょう.
席ぎめ
席ぎめは東南西北1枚ずつを抜き出し,混ぜてから,つかみ取りで決めます.東を引いた人はそのまま着席し,あとは,反時計回りで東南西北になるように座り直します.
配牌
ドラがないことを除けば,日本の麻雀と全く同じなので,省略します.ただし,最初の手の親を仮東がサイコロで決める以外は,前の手で上がった人が親です.前の手で2人以上が同時に上がったときは,振り込んだ人が次の手の親です.
ゲームの進行
ポン,カンはできますが,チーはできません.
牌の山を残さないなら牌の山を使い切ったら,残すなら残り14枚で流局です.それ以外の流局はありません.ドラはないので,カンの回数に上限がないことに留意してください.流局は,連荘します.
旧章,新章のような頭ハネでなく,二人,三人の同時上がりを認めます.
上がれる捨て牌を見逃した時は,自分のツモ順が来るまで,同じ牌では上がれません.待ちが複数あるとき,見逃した現物でなければ,上がれます.これ以外の振り聴に類するルールはありません.
誰が何を捨てたか覚えておくのは技術だと考えられているため,捨て牌は,普通は,綺麗に並べません.同様に,ポン・チー・カンした牌を誰からもらったかも示しません.大陸流だと,カンは1枚の牌を3枚の中央にのせて山の字のようにします.明槓暗槓も区別しません.
大相公(多牌),小相公(少牌)になったら,上がり放棄なだけでなく,ポン・カンもできません.
カンの点数
カンした人は,直ちに点をもらえます.暗槓なら,他の3人から,1人2点ずつの計6点,暗刻を持っていて捨て牌をカンした場合,捨て牌を出した人から3点,ポンした牌と同じ牌を山から引いてカンした場合,他の3人から,1人1点ずつの計3点です.ポンに牌を足すカンの点は,山から引いたばかりの牌でなく手牌をポンに足した場合は,認められません.
なお,この点は上がる上がらないに関係ないので,上がらなくても,流局になっても,返す必要はありません.カンの後,大相公(多牌),小相公(少牌)になっても,返す必要はありません.
上がりの点数
頭と4面子の手なら,何でも上がれます.実際にはほぼありえませんが,唯一の例外として,国士無双でも上がれます.上がった人は,振り込み上がりの場合,振り込んだ人から2点(1点にする人もいる),ツモ上がりの場合,他の3人から2点ずつの計6点をもらえます.
カンの補充牌での上がりは,大明槓の場合も含め,すべてツモです.
搶槓(チャンカン)は,カンした人が1人で6点を上がった人に払います.点数はツモ扱いですが,馬はありません.搶槓できるのは,ポンでさらしてある牌にツモ牌を加えるカンだけです.香港旧章(清章)ルールと同様に,十三么(国士無双)は,例外的に暗槓を搶槓できます.
馬
ツモで上がったときに限り,上がった人は牌の山の次の牌を表にします.この牌が自席の「馬」であったら,上がりでもらえる点が倍になります.香港の雀荘の「牌例(ルール掲示)」や携帯ゲームに見られる例だと,
- 親の馬は,東,1,5,9
- 南家の馬は,南,中,2,6
- 西家の馬は,西,發,3,7
- 北家の馬は,北,白,4,8
- 親の馬は,東,1,5,9
- 南家の馬は,南,中,發,白,2,6
- 西家の馬は,西,中,發,白,3,7
- 北家の馬は,北,中,發,白,4,8
海底での自摸上がりには,馬はないとする人と,必ず馬が的中したものとして扱う人がいます.
馬の効果は,掛け算でなく一定の点を加算する人もいます.人によりさまざまなので,事前に決めてください.
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