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2018年11月7日水曜日

厦門と泉州の麻雀

牌の並べ方と配牌のしかたが独特です.点数が倍々計算でなく掛け算なのも特徴的です.非常にシンプルなのに,符点相当の点があることで,上がり方が特定の有利なパターンに偏らないなど,バランスのとれたゲームだと思います.花牌は好みが分かれるところだと思いますが,底を変えることで,花牌の点数への影響を変えることもできます.

(2018.11.7)バリエーションと反則の節を追加しました.
(2018.9.20)泉州の点数計算の情報をほぼ完全な内容に差し替えました.金牌表示の決め方の別法を追記しました.底を引き上げるオプションの例示を増やしました.
(2018.9.19)死んだリンクを差し替えました.また,配牌と補花の手順を詳細化しました.
(2015.12.17)次の3点を修正しました.
  • 金牌表示に花牌が出たときは元に戻して振り直す
  • 白は金牌表示の額面の代わりになれるのではなく,常に代わりになる.字牌の捨て牌のルールから白への言及を外す
  • 游金の周に他の3人に振込み上がりを認める人もいる

道具

春夏秋冬,梅蘭菊竹を足した144枚.サイコロ2つ.日本の麻雀牌を使うなら,赤5筒などの赤牌4枚を梅蘭菊竹の代わりにする.

親

最初の親は,仮親がサイコロ2つを振って決めます.後は,親が上がるか流局したら連荘,子が上がったら親の下家(右隣)が親です.

配牌

4人で8枚2段の山4つからなる内側の山と,20枚1段の山4つからなる外側の山を組み上げます.各人が,テーブルの自分の縁に沿ってうつ伏せの牌横8枚の列を4列作ります.ついで,両手に2枚ずつの牌をうつ伏せにして持ち,縁から2列めの両脇につけます.この12枚になった列を中央よりの2列とともに押出したら,前から2列めの8枚を最前列の8枚の上にのせます.最後に,縁に残った8枚を左右両手で4枚ずつハの字型になるように持ち,12枚の列の両端に付けます.曲げた両端と中の12枚に役割の違いはありません.横20枚の山をテーブルに収めるように両端を曲げていると考えてください.
見たことがないものを言葉で説明してもわかりづらいので,下手な図を書いてみました.

配牌は,内側の山を使います.親がサイコロ2つを振り,親ではなく出目の位置の人が,上下2枚の牌をひと組として,4つの山それぞれの右端から数えて最初の1〜2組目4枚,その下家が3〜4組目,対面が5〜6組目,上家が最後の2組を取り,各人が16枚の牌を手にします.次いで1〜2組目を取った人がサイコロ2つを振り,出目の位置の人がハの字の右端を1として時計周りに数えた位置で牌の山を分けます.このとき切れ目は作りづらいので,末尾の牌をもう1つ手前の牌の上に載せます.切れ目から時計周りにツモ牌を取り,反時計回りにカンと花牌の補充牌を取ります.親は,最初のツモ牌を手牌に加えて手牌を17枚にします.
参考に配牌と進行中のゲームの写真があるリンクをいくつかあげます.

補花

全員が手牌の花牌をすべてさらしたら,親から順に,さらしたのと同じ枚数の牌を山の末尾から補充します.補充した牌に花牌があるときは,すぐにさらし,他の全員の番を待ってから,補充します.これを,全員の手から花牌がなくなるまで続けます.

開金

補花が終わったら,山の切れ目の席の人がサイコロ2つを振り,牌の山の末尾を1として出目だけ数えた位置の牌を表向きにします.この牌が金牌表示です.金牌表示は,ゲームに使いません.カンと花牌の補充では,金牌表示を飛ばします.金牌表示と同じ牌3枚が金牌です.金牌は,花牌以外の何の代わりにもなる万能牌です.また白は金牌の額面の牌になります.例えば,金牌表示が2萬なら,他の3枚の2萬が金牌,白は2萬になります.金牌表示に花牌が出たら,裏返しに戻し,山を分けた人は,もう一度サイコロを振ります.
補花が終わったときの山の末尾を親がめくって金牌表示を決める人もいます.このとき花牌が出たら親のものとしてさらし,次の牌をめくります.

進行

字牌が捨てられたとき,同じ牌が対子や暗刻になっていない人は,できる限りすぐにその牌を捨てなければなりません(跟打).そのような牌が複数手にあるときは,捨て牌をその中から選びます.捨て損ねた牌が残っているときは,先に捨てます.
捨て牌は,誰が何を捨てたか覚えておかないとわからないように,中央に乱雑に置きます.
山から花牌を引いたら,さらして山の末尾から補充します.
上家からチー,他の3人からポン・カンできます.生牌に関連した包や同じ人から3回チー・ポンした場合の包はないので,誰からどの牌をもらったかは示しません.
金牌が捨てられたら,あとで説明する双游,三游であるかないかに関わらず,4人全員とも,金牌を捨てた人の順番が来るまで,チー・ポン(明槓も)・振り込み上がりができません.
捨てられた金牌は,チー・ポン・カンできません.捨てられた金牌では上がれません.
金牌入りのチー・ポン・カンはできません.上がるときは,金牌入りの面子(頭は不可)を捨て牌で完成できます.
山の残りが金牌表示を含めて16枚になって誰も上がらなければ,臭荘(流局)です.

上がり

チー・ポン・カンも含めた手牌と山から引いた牌か捨て牌で2枚の同じ牌(頭,現地では雀)と5組の面子ができれば上がりです.
2人以上同時の上がりは認めません.上がり牌を捨てた人から一番順番が近い人の上がりです(頭ハネ).
振り聴はありません.

点数

どんな上がり方でも,上がった人以外の3人が,それぞれ上がった人に点を払います.点数は(底+水)×倍数です.
底は,親の上がりと子の上がりへの親の支払いには親の底2,子の上がりへの子の支払いには子の底1を使います.親の底は,流局を含む連荘のたびに2倍し,親が変わったら2に戻します.子の底は変わりません.
水は,符点のようなものです.数牌は19牌も含みます.
    数牌  字牌 
明刻0水1水
暗刻1水2水
明槓2水3水
暗槓3水4水

  • 花牌,金牌1枚1水
  • 春夏秋冬1組花牌4枚4水の代わりに8水
  • 梅蘭菊竹1組花牌4枚4水の代わりに8水
  • 花牌8枚16水.春夏秋冬の8水と梅蘭菊竹の8水で16水で,ボーナスはつかない.

倍数は上がり方で決まります.
  • 平胡(×1).捨て牌で上がる.
  • 自摸(×2).山から引いた牌か,カン・花牌の補充で上がる.搶槓も点数は自摸扱い.
  • 游金(×4).金牌の単騎待ち自摸上がり.この形は何でも上がれるが,振り込みでは上がれない.
  • 双游(×8).金牌を捨てて,次のツモ順に游金で上がる.次のツモ順にカンできるときはカンしてから游金で上がってよい.捨てた金牌には水はつかない.
  • 三游(×12).双游で金牌をツモるか,金牌で代用させていた牌をツモることで浮いた金牌を捨てて,次のツモ順に游金で上がる.捨てた金牌には水はつかない.
  • 三金倒(×3).配牌(補花を含む)が済んだ後,または流局直前に手牌に3枚金牌があれば,他の牌が上がれる形でなくても上がれる.配牌後の補花が済んだときの三金倒は,点数は游金扱い(×4).
  • 搶金(×4).開金のとき,親は1枚不要牌を捨てた手,子は手牌そのままに金牌表示を加えれば上がれる場合.この金牌表示は万能牌で金牌の水も付く.
  • 天胡(×4).親の補花完了,開金後の手牌が上がりだった場合.三金倒では天胡にならない.三金倒,搶金に勝つ.

泉州では,厦門と点数計算が少し異なります.
  • 親の連荘時の底は,連荘ごとに1増やす.1でなく「1×上がり方の倍」増やす人もいる.
  • 加槓の水は明槓でなく暗刻と同じ.また,明刻の水を暗刻と同じにする人がいる.
  • 花牌を4枚(8枚)揃えたときの水のボーナスはなく,それぞれ4水,8水となる.
  • 上がり方の倍は,平胡1倍,自摸2倍,游金3倍,双游6倍,三游9倍,三金倒3倍.搶金,天胡はない.また,花牌を8枚集めたら,手牌の形に関係なく直ちに3倍の上がり.

反則

  • 大相公(多牌),小相公(少牌)は上がり放棄です.
  • ツモ,チー,ポン,カンを間違えたら上がり放棄です.
  • チョンボ(間違った上がり)は,3人それぞれから正しい上がりならもらえた点を逆向きに払い,その手を終わらせます.このとき親は交代しませんが,連荘数は増えません.双游,三游中にチョンボした場合,チョンボした人は,チョンボの支払いのほかに,双游,三游した人がもらえたはずの点を1人で払います.

バリエーション

  • 手に金牌があるときは,振り込みあがりできないとする人が多いです.
  • 金牌を捨てた周に,それ以外の3人に振込み上がりを認める人も多いです.
  • 上がりやポンを見逃したとき,順番が来るか飛ばされるまで,同じ牌での上がりやポンはできないとする人がいます.
  • 底全体を5倍(親10,子5),8倍(親16,子8)など,一定倍する人がいます.こうすると,点数が水の影響を受けにくくなります.
  • 金牌が手に3枚ある人は,三金倒あるいは游金・双游・三游でなければ上がれないとする人がいます.
  • 双游,三游以外で金牌を捨てたら,上がり放棄とする人がいます.

2015年11月4日水曜日

温州の麻雀

浙江省の南端にある温州は,不動産投資を代表とした商才と全く通じない方言で有名な地域です.ミカンは当地の名産でなかったりします.麻雀は,北隣の台州南部から福建省全域と同じように16枚です.県部(馬站鎮,龍港など)は符点・サイドありの複雑な点数計算をしますが,市部のルールは杭州や厦門とも共通した上がり方より連荘の比重が高いシンプルなものです.

(2018.11.21)4連荘での親の上がりは,席の決め直しから,親の交代に改めました.
(2015.11.6)財神の決め方を修正しました.点数計算の説明で,基数と倍数が逆になっていたのを修正しました.字牌の捨て方を書き直しました.財神銭について書き加えました.
(2015.11.5)硬牌関連の一貫しない記述を修正しました.牌を2段に積む人もいることを書き加えました.財神を末尾から7組目の内側(上)にしている例が見当たらないので,サイコロを使う決め方以外を削除しました.

道具

花牌なしの136枚の麻雀牌,サイコロ2つ.牌17枚分より長さのある細長い板4枚(牌尺.なくてもよい).

席決め

年少者などが,東南西北各1枚を取り出し,伏せてよく混ぜます.年長者などが,サイコロ2つを振り,振った人を1として反時計回りに2つの目の合計だけ数えた位置を東にします.もう一度サイコロ2つを振り,目の合計の位置の人から反時計回りに,混ぜられた4枚の牌を1枚ずつ取ります.先に決めた東の席から,反時計回りに東南西北となるように座り直します.

牌の山の作り方

すべての牌を伏せて,4人で協力してよく混ぜ,各人が17枚2列に並べます.2つの列は重ねません.内側が上の段,外側が下の段にそれぞれ対応します.牌の列は,1人に1枚ずつある定規より細長い板に沿うように置き,4人分が正方形になるように,整然と並べます.辺の左端は左隣の人の列の端,右端は自分の列の端になるように噛み合わせます.自動卓を使う場合など,他の地域のように2段に重ねることもあります .

親決め

最初の親は東の席の人です.後は,親が上がれば連荘,子が上がれば親の右隣が次の親です.流局したら,誰もカンしなかった場合,親の倍数を変えないで連荘(4連荘のときも),誰かがカンしたら,親の右隣が次の親です.

配牌

親がサイコロ2つを振ります.目の位置の人も,サイコロ2つを振ります.1度目の目の人は,目の前の牌を右端を1として,内外どちらかの列を時計回りに2人の目の合計だけ数えたら,その位置の内外2枚と次の組との間にすき間をあけます.目の合計が17より大きいときは,左隣の人の牌を続けて数えます.他のゲームの進行と異なり,牌の山は,時計周りに使います.親から順に,すき間から時計回りに2組4枚ずつ牌を16枚取ります.親だけはそのあと,次の内側の牌を1枚取って17枚にします.

財神

全員が牌を取り終わったら,2度目にサイコロを振った人が,自分の山の内側の列を,右端を1として時計回りに親が出した目まで数えた位置の牌を表向きにします.例えば,親が8,(親から8数えた席である)親の左隣が6を出したら,財神は,親の左隣の人の列の右から8枚目,牌を取り始めるのは,8+6=14の次なので,右から15枚目(左から3枚目)です.配牌のときに財神表示牌をうつ向けのまま取り除けて,配牌後に,表向きにして元の位置に収めても構いません.この牌と同じ牌3枚が財神です.財神は何にでも化けられる万能牌です.財神表示が白でないときは,白は財神表示と同じ牌になります.例えば,財神表示が2万なら,それ以外の2万3枚が財神,白は2万になります.

進行の特記事項

対子や刻子になっていない字牌があるときは,数牌より先に捨てなければなりません.
すでに捨てられた字牌が対子や刻子になっていなければ,他の字牌と数牌より先に捨てなければなりません.
捨て牌は,誰が何を捨てたか覚えておかないと分からないように,乱雑に捨てます.
チー・ポン・カンできます.
捨て牌と同じ理由で,誰からポン・カンしたか示しません.
ポンを見逃したら,同じ一巡のうちに同じ牌をポンできないとする人がいます.
財神入りのチー・ポン・カンはできません.白は化けるのではなく財神表示そのものなので,チー・ポン・カンできます.
手牌に財神しかない場合を除き,財神を捨てられません.

上がり

上がるには,
  • 頭と5面子
  • 八対.対子8組+任意の1枚.任意の1枚が対子と同じでもよい.同じ牌4枚で対子2組を作っても,他の地域のようなボーナス点はない.
  • 財神3枚であとはめちゃくちゃ
のどれかでなければなりません.
財神の単騎待ちは,ツモでしか上がれません.
上がる人は,常に1人です.2人以上が同時に上がりの発声をした場合,上がり牌を捨てた人から一番順番の近い人の上がりで,他の人は上がりと認められません(頭ハネ).ただし,双翻はこのルールに打ち勝ちます.双翻どうしは,頭ハネになります.

流局

山が残り16枚になって誰も上がらなければ,流局です.財神表示が16枚の外にある場合,財神表示の直前に到達した場合も流局です.

点数

上がった人以外の3人は,それぞれ,上がった人に点を払います.子から子へは1枚,子から親と親から子は,事前に“2468”,“3579”などのように決めます.よく使う“2468”なら,親になってすぐの手は2枚,2連荘は4枚,3連荘は6枚,4連荘は8枚です.4連荘で親が上がったら,次の手は,下家に親を交代します.これらの点を軟牌なら1倍(そのまま),硬牌なら2倍,双翻なら4倍します.

軟牌

  • 下記のどれにも当てはまらない上がりです.財神を化けさせての振り込み上がりです.

硬牌

  • ツモ上がり(カンの補充牌での上がりは常にツモ扱い)
  • 財神がないか,財神を額面どおりに使った上がり.白は財神表示の代わりなので,財神と白で頭か暗刻を作ってもよい.白を財神表示の代わりに使わないことを要求する人もいる.
  • チャンカン
  • 軟八対.財神を化けさせた八対
  • 財神3枚残りめちゃくちゃ.この形で天胡・地胡はできない.

双翻

  • 硬八対.財神がない八対か財神を額面どおりに使った八対.財神2枚をペアにした八対とペアでない1枚に財神を使った八対も含む.
  • 三財神.財神が3枚あり,頭と5面子,あるいは,八対の形をしている手.
  • 天胡.親の配牌での上がり.
  • 地胡.親の第1打牌での子の上がり.
  • 単吊.裸単騎.財神の裸単騎は,“全求神”とも呼ばれる.全求と全球[全世界の意味]を掛けている.
双翻に対対胡を含める人がいます.

財神銭(財神のボーナス)

上がっても上がらなくても,手が終わったときに,財神を持っている人は,1つにつき1枚などあらかじめ決めた点を,他の3人からもらいます.

2015年10月24日土曜日

台湾の16枚麻雀 (台灣十六張麻將)

台湾の16枚麻雀は,一目で分かる違いがあり,地理的にも近いので,わざわざここで書くこともないほど知名度の高い海外ルールだと思いますが,故意に無視していると受け取られないように,書いておきます.

道具

春夏秋冬,梅蘭菊竹の花牌8枚を入れた144枚の麻雀牌.サイコロ3つ.特に南部には花牌を使わない地域もあります.

席決め

初めは好きなように座ります.東南西北各1枚ずつの4枚を伏せてよく混ぜます.年長者などがサイコロ3つを振ります.サイコロを振った人を1として,反時計回りに3つの目の合計まで数えた位置の席を東の席にします.また,この席の人から順に,混ぜた4枚の牌を1枚ずつ取ります.東を引いた人が東の席,あとは反時計回りに南,西,北の順になるように座り直します.

親

最初の親は,東の席に座った人がサイコロ3つを1度振って決めます.親が上がったときと,流局のときは,連荘します.子が上がったときは,親の下家(右隣)が次の親です.一荘戦を行います.

配牌

各自18列2段の牌の山を作り,右端が左端より前になるように斜めにして,4人の山をくっつけます.親が,サイコロ3つを振り,3つの目の合計の席の人の山を,目の合計だけ残して,牌を取り始めます.最初の親だけは例外的に,親でなく仮の東の人が降った親決めの目で,牌を取り始める山と位置も決める人が多いです.

4人が4枚ずつ4回牌を取ったら,親が1枚だけ山の次の牌を取ります.これで,親の牌が17枚,子が16枚になります.ドラや福建省で一般的な金(混,財神)のように牌を表向きにして決める特殊牌はありません.

補花(ぷーほぁ)

配牌に花牌がある人は,親から順番に,花牌をすべてさらし,同じ枚数の牌を山の末尾から補充します.補充した牌に花牌があったら,同じように,手から花牌がなくなるまで繰り返してから,次の人に順番を譲ります.

進行の特記事項

  • 自分の風と花牌の方位は,配牌のサイコロの目が当たった人(例えば,親が14を出したら,親の右隣)を東とするのが普通です.親をいつも東にする人も少なからずいます.
  • 山から花牌を引いたら,さらして,山の末尾から牌を補充します.
  • 上家からチー,他の3人誰からでもポン・カンできます.
  • チー・ポンして捨て牌を捨てる前にカンしてはならないという人がいます.
  • チー・ポンしたとき,食った牌と同じ牌を捨ててはならないという人がいます.捨てた牌と同じ牌を同一周内に食ってはならないという人がいます.
  • 上がるには,チー・ポン・カンした牌と手牌に,山から引いた牌か捨て牌で,頭と5つの面子を作ります.
  • 上がり牌を見逃したら,ツモ順が来るまで,振り込みでは上がれません.
  • 牌の山が残り16枚になって誰も上がらなければ流局です.残す牌の枚数は,16枚固定の他に,カンのたびに1枚増やす,残さず使い切るなどがあります.
  • 海底牌のツモを拒んで下家に譲れるとする人がいます.この場合,海底牌をツモって上がれなければ,そのまま捨てなければなりません.全員が海底牌を拒んだら流局です.

点数

振り込みのときは振り込んだ人が,ツモのときは上がった人以外の3人が,“底+上がり手の台数×レート”を上がった人に払います.ツモは振り込みの3倍以上になります.日本でリーチ,一発,ドラ,裏ドラで点数が何倍にもなるのが当然だと思われているのと同じように,ツモが高いのは麻雀にとって本質的なことだと受け止められています.底は事前に決めます.台の2〜4倍にすることが多いようです.例えば,“底50台20”なら,50+20×台を払います.

台が付く手と台数は,香港や広東のように満貫役があるので,多めです.人や地方によって細かい違いがあるので,何を認め何台か,事前に決めてください.
  • 荘家と連荘・拉荘.親が上がってもらう点だけでなく,親が払う点にも付きます.荘家は無条件に1台付きます.連荘と拉荘は,いつも一緒に付きます.どちらも台数は連荘した回数と同じで,例えば,二連荘なら1,三連荘なら2です.この3つを合わせると,親になったばかりなら,荘家だけで連荘と拉荘はないので1台,二連荘なら荘家と“連1拉1”で3台,三連荘なら荘家と“連2拉2”で5台のようになります.
  • 宣告聴牌,1台.単に聴牌とも眼牌ともいう.聴牌を宣言して,宣言後手を変えないで上がる.補花,加槓,待ちを変えない暗槓はできる.なお門前は不要.
  • 自摸,1台.ツモあがり.
  • 門清,1台.チー・ポン・明槓しないで上がる.振り込みでも自摸でもよいが,自摸の場合,門清自摸3台となる.
  • 三元台,1台.三元牌の刻子か槓子1つにつき1台.
  • 圏風台,1台.場の風の刻子か槓子.
  • 門風台,1台.自分の風の刻子か槓子.親が東とは限らないことに注意.
  • 花牌,1台.自分の花牌1枚につき1台.東は春と梅,南は夏と蘭,西は秋と菊,北は冬と竹が,それぞれ自分の花牌です.親が東と限らないことに注意.
  • 花槓,2台.自分の花牌1台の代わりに2台.
  • 辺張,1台.唯一の待ちがペンチャンのときだけ付く.
  • 中洞,1台.唯一の待ちがカンチャンのときだけ付く.
  • 単吊,1台.唯一の待ちが単騎のときだけ付く.
  • 搶槓,1台.
  • 槓上開花,1台.自摸も必ず付く.
  • 海底撈月,1台.ツモだけに認める人とツモも振り込みも1台を認める人がいる.
  • 全求人,2台.裸単騎の振り込み上がり.必ず単吊だが,単吊1台も付く.
  • 平胡,2台.字牌なし,花牌なし,全部順子の振り込み上がり.待ちのなかに単騎,カンチャン,ペンチャンがあったら,両面で上がっても認められない.なお門前は不要.
  • 門清自摸,3台.門清と自摸は複合しない.
  • 三暗刻,2台.3台にする人もいる.
  • 地聴,4台.最初の捨て牌での宣告聴牌.手を変えてはならない.門清と聴牌の台は付かない.自摸は1台でなく門清自摸のように不求で2台付く.子が配牌で聴牌していた場合,最初のツモの前に宣告聴牌したら天聴8台とする人がいる.
  • 対対胡,4台.
  • 混一色,4台.
  • 小三元,4台.三元牌の2台は付かない.
  • 配牌花胡,4台.配牌と補花を終えて七搶一か八仙過海なら,親は配牌で,子は最初のツモで手牌を17枚にした時点で上がり.必ず七搶一か八仙過海の8台も付く.
  • 四暗刻,5台.4台や6台にする人もいる.
  • 五暗刻,8台.
  • 清一色,8台.
  • 大三元,8台.三元牌の3台は付かない.
  • 小四喜,8台.4台にする人もいる.自分の風と場の風の台があれば付く.
  • 字一色,8台.16台にする人もいる.対対胡は付かない.
  • 七搶一,8台.1人で花牌を7枚集め,もう1枚の花牌を別の人が引いたとき.あるいは花牌を6枚集めていて,もう1枚の花牌は別の人がさらしていたときに,7枚目の花牌を引いたとき.手の形に関係なく,7枚集めた人の上がりで,もう1枚を引いた人の振り込み扱い.
  • 八仙過海,8台.1人で花牌を8枚集めたとき.手の形に関係なく,8枚集めた人の上がりで,自摸扱い.
  • 大四喜,16台.8台にする人もいる.自分の風と場の風の台は付かない.
  • 地胡,16台.親の最初の捨て牌でのあがり.
  • 天胡,24台.16台にする人もいる.

2015年10月12日月曜日

福州の麻雀

(2015.10.16)開金で花牌が出たときの扱い,金雀が頭ハネに勝つこと,金龍はオプションであること,点数計算が多様なことを書き加えました.
(2015.11.16)上がり方で倍数を変えない場合の点数計算は,上がり方のボーナス点に2倍がかからないように修正しました.
(2015.11.17)点数計算を書き直しました.連荘回数の2倍でなく回数そのものを底に加えるよう修正しました.

道具

数牌と東南西北と中の128枚または136枚に春夏秋冬,梅欄菊竹を足した144枚.サイコロ2つ.
128枚の場合,字牌20枚が花牌,144枚の場合,字牌と春夏秋冬,梅蘭菊竹の計36枚が花牌になります.

親

最初の親は,仮親がサイコロ2つを振って決めます.後は,親が上がったら連荘,子が上がるか流局したら親の下家(右隣)が親です.

配牌

親が2つのサイコロを1度振って,2つの目の合計で,牌を取り始める山と山を分ける位置の両方を決めます.4枚ずつ4周で16枚の手牌を取り,親はもう1枚取って17枚にします.

補花と開金

親から順に,手牌の花牌をすべてさらし,さらしたのと同じ枚数の牌を山の末尾から補充します.花牌は128枚なら東南西北と中,144枚なら東南西北,中發白,春夏秋冬,梅蘭菊竹です.補充した牌に花牌があるときは,すぐにさらして補充しないで,一周して自分の番が来るのを待ちます.全員の手が数牌だけになるまで,これを繰り返します.手から花牌がなくなったら,次の補充牌を表向きにし,牌の山の末尾から9列目の上に置きます.この牌はゲームに使いませんが,同じ牌3枚が金牌になります.金牌は,花牌以外のどんな牌の代わりにもなる万能牌です.金牌表示が花牌のときは,親がさらした花牌にして,また末尾の牌をめくり直します.

進行

上家からチー,誰からでもポン・カンできます.
山から花牌(字牌,144枚使うなら春夏秋冬,梅蘭菊竹も)を引いたときは,開局前と同じように,さらして,山の末尾から補充します.
金牌を捨ててもよいですが,金牌を捨てた人は,自摸でしか上がれません.捨てられた金牌は,チー・ポン・カンできません.また捨てられた金牌では上がれません.
チー・ポン・カンした牌を合わせた手牌とツモった牌か捨て牌で,頭と5組の面子ができたら上がりです.
同じ捨て牌で2人以上が上がれるときは,上がり牌を捨てた人から一番順番が近い人の上がりです.(頭ハネ)
山の残りが18枚になっても誰も上がらなかったら,流局です.残す枚数は,手の始めは18枚ですが,明槓のたびに1枚,暗槓のたびに2枚増えます.同じ花牌を4枚さらしたときも,暗槓と同じように2枚増やします.春夏秋冬の4枚,梅蘭菊竹の4枚も同じ花牌です.使える牌の終わりが変わったら,金牌表示牌の位置も動かします.
使える牌が残り4枚になったら,4人で順番にツモるだけで,捨てません.カンもできません.

点数計算

捨て牌でもツモでも,上がった人以外の3人が上がった人に点を払います.
底は,1点,3点,5点など,事前に決めます.底が大きいほど,花の多少で点数が変わりづらくなります.
花はさらした花牌,手にある金牌,カンに付く点です.

  • 金牌・花牌1枚1点
  • 明槓1組1点
  • 暗槓1組2点

同じ花牌4枚をさらしたら,暗槓とみなします.春夏秋冬の4枚,梅蘭菊竹の4枚も同じ花牌です.
連荘時は,親が上がったときと,親からの支払いのとき,連荘回数を底に加えます.1度目の連荘(二連荘)なら1点,2度目の連荘(三連荘)なら2点のようになります.

方法1:(底+花)×倍数+ボーナス

倍数は,放銃なら1,自摸なら2です.搶槓も自摸として扱います.上がり方でボーナス点を変えます.ボーナスは,複合しません.手に当てはまる一番高いものが付きます.

  • 花(と金)が1枚だけでカンがない上がり,15点.
  • 花も金もカンもない上がり,30点.
  • 搶金,30点.親は第1打牌で金牌で上がれる形になった場合,子は配牌で金牌で上がれる場合.自摸上がり扱いです.金牌を万能牌として扱って構いません.子の搶金は,捨て牌を伴わないので,親の搶金に勝ちます.
  • 天胡・地胡,30点.地胡は親の第1打牌での子の上がり.天胡は子の搶金に勝ちます.
  • 三金倒,40点.手に金牌が3枚あるとき.自摸上がり扱いです.手が上がりの条件を満たしていなくても上がれます.
  • 金雀,60点.頭が金牌2枚のとき.頭ハネに勝ちます.
  • 金龍,120点.手にある3枚の金牌を暗刻として使い,上がりの条件を満たす上がり.


方法2:(底+花)×倍数

暗算力が高くないと使いづらい方法ですが,整然としています.
上がり方で倍数を変えます.

  • 自摸.2倍.搶槓も自摸扱い.
  • 三金倒.3倍.
  • 金雀.4倍.
  • 搶金.5倍.
  • 金龍.6倍.