人数と道具
2~4人.5人以上のカードの配り方も紹介されていますが,その場合,出下りで人数を調整したほうがよいです.4人のときは,2対2のチーム戦にしても個人戦にしてもよいです.チーム戦では,チーム同士は向かいあって座り,取り札と点数はチームのものにします.
48枚の花札を1組使います.雨に小野道風はタネ,黄色の桐はタン,他の札の分類は,普通と同じです.すべての札の分類は,光札が,松に鶴,桜に幕,ススキに月,桐に鳳凰の4枚,タンが短冊のある札と黄色の桐の11枚,タネが,梅に鶯,菖蒲に橋,藤にカッコウ,牡丹に蝶,萩に猪,ススキに雁,菊に盃,紅葉に鹿,雨に小野道風と雨に燕の10枚,残り23枚がカスです.
親見(親の決め方)と札の配り方
最初の親は,1枚ずつ札を引いて月順が一番若い札を引いた人など,好きな方法で決め,その後は,前の手に勝った人が親です.
2人のときは親,3人以上のときは親の左隣りが札を見えないようにしてよく混ぜます.親は,2人のときは相手,3人以上のときは右隣りの人の前に混ぜられた札の山を差し出します.差し出された人は,山に指を触れるか,山を2つに分けるかします.
親は,下にあった山を上にあった山の上にのせてから,札の山を手に取り,右隣の人から反時計回りに,1度に3~4枚ずつを,2人なら手札10枚場札8枚(手十場八)または手八場八,3人なら手七場六,4人なら手五場八に配ります.手札は一人一人の前に裏向きに,場札は真ん中に表向きに置きます.
勝負
親から始めて反時計回りに順番が来ます.順番が来たら,手札を1枚出し,ついで山札の一番上を1枚めくって出します.出した札と同じ花の場札があれば,そのうち1枚と出した札の合わせて2枚を取ります.場札を取れない場合,出した札は,場札になります.
取り札は,光,タン,タネ,カスに分け,自分の前に相手にも分かりやすいように置きます.
ガジ
雨のカス札は,ガジといい,場札のときは普通の雨札ですが,手札,山札のときは,何とでも合います.ガジを使った結果,合わせる相手がなくなって余る札は,ガジを使った人の取り札になります.
引き
場札を配ったとき4枚同じ花の札があったら,この4枚は親の取り札になります.
場札と手札で同じ花の札が4枚あるときは,手札を持つ人が「引き」というと,この4枚がその人の取り札になります.「引き」は自分の順番でなくても言え,ガジで取ろうとしているときに「引き」をいうと,引きが優先されます.引きで他の人より手札が少なくなったら,後の好きな順番に,手札を出さないで山札をめくります.
手の終わりと点数計算
手札がなくなったら,取り札の点数を計算します.札の点数は,タネとタンが多くの遊び方と逆で,光が1枚20点,タンが1枚10点,タネが1枚5点,カスが1枚0点です.取り札に出来役がある場合,他の人またはチームの点数から,役1つにつき50点を引きます.点数が一番多い人の勝ちです.同点なら,親が最優先で親に順番が近い人の勝ちです.点差が100点以上の勝ちは,1度で2勝とみなします.点差の50点以上と100点以上を区別することもあります.
出来役は8つあり,すべて3枚組で,桜に幕・ススキに月・菊に盃,萩に猪・紅葉に鹿・ススキに雁,赤タンの表裏(松・梅・桜のタネ3枚かタン3枚),青タンの表裏(牡丹・菊・紅葉のタネ3枚かタン3枚),くさの表裏(藤・菖蒲・萩のタネ3枚かタン3枚)です.
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